日本語学に関する推薦書
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随時更新していきます。( )は追加日です。
川原繁人 (2018)『ビジュアル音声学』三省堂
専門家によって書かれた音声学の教科書である。主に日本語と英語の音声を扱う。大学の教科書にもなるような教材だが、一般の言語学習者にも十分理解できるようにわかりやすい説明がなされている。図表を多く掲載し音声学の基本的考え方を提示してくれる。「音」を人体から発するということを科学的に分析するということはどういうことか、一般の言語学習者にも役立つ情報が満載である。音声学に興味がない人でも第2部の調音音声学のところまでは是非読んでみてほしい。言語学習においてこういった基礎知識をもっているかいないかは、独りよがりの発音に陥らないために重要な要素である。(2025/5/8)
松崎寛・河野俊之(2018)『日本語教育 よくわかる音声』アルク
日本語教員向けのテキストで、音声学の入門書にあたる。外国語としての日本語の音声学の知識は日本語話者の外国語学習にも重要である。当たり前に使っている言語の姿を冷静に相対化するためには、この手の専門書の力を借りることが必ず必要である。練習問題など適切なレベルであり、最初に手に取る日本語音声学の本としておすすめできる。2章と3章についてより詳しく発音の原理を知りたい方は、川原(2018)を読むとよい。(2025/12/3)