英単語の推薦本

imaizumisho

随時追加していきます。(  )の日付は追加した日です。

『英検準1級 でる順パス単』(旺文社)

中級から上級向け(大学受験なら難関大受験レベル)の単語集で、私が1冊選ぶとしたら、英検でおなじみ『パス単』にする。『パス単』の『準1級』だ。英語上級者になるためには欠かせない語彙が、シンプルなレイアウトでまとまっている。このレベルの単語集は、それこそ書店でも最も選択肢が多いレベル帯になるのだが、私はこの『パス単』のシンプルなレイアウトが好きなのである。最低限の訳語と、多めの関連語、1語につき例文ひとつ、たまにコロケーションや語源を補ってくるあたり、なかなか憎めない。私にとって、シンプルであるということは、語学教材以外においても結構重要な視点である。シンプルであるものはなんだって応用が自由に効くからである。シンプルな教材で、余白を持たせた学習ほどストレスの少ないスタイルはない。(2024/2/23)

『究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語』(アルク)

アルクの『究極の英単語』シリーズの真骨頂は、なんといっても最終巻の4冊目である。SVL 9~12(9000~12000語レベル)の語彙を全単語余すことなく収録した単語集である。無数にあるように思われる英語教材とはいえ、このレベルの単語集になると選択肢が激減する。そういう事情もあって、なかなか希有な存在である。『究極の英単語』は、学術語から俗っぽい単語まで、幅広いジャンルの単語をわりと雑食といった感じで収録している。この単語集まで覚えてしまうと、ほとんどの洋書は、まあ、一通りは楽しむことができるだろう。(2024/2/23)

『例文で覚える中学英単語・熟語』(学習研究社)

これは中学向けの英単語・熟語集である。なんと言うことはない、私が一番最初につかった単語集でなんとなく愛着もある。例文で覚える、というスタイルなので、英語教材ではあのDUOを彷彿とさせる作りになっている。それを中学生用に2周りぐらいかわいらしくした感じといったらいいだろうか。私は健気にこの例文を覚えたものである。その経験は高校入学後も多いに役に立ったものだ。(2024/2/23)

『キクタン【Super】12000語レベル』(アルク)

『キクタン』シリーズで私のベストは2冊目の『キクタン Advanced 6000』なのであるが、ここでは一応最上級の1冊を挙げておこう。12000語レベルと言っても、このシリーズは収録語自体が少なめなので、網羅性は残念ながらあまりない。(本当の12000語レベルの語彙を身につけたいなら、覚悟を決めて『究極の英単語 vol.4』である。)ともあれ、大学受験なら最難関大でも十分通用するだろうし、何よりにとっては長年使った愛着あるシリーズではある。(2024/2/23)

植田一三『英検1級英単語大特訓』(ベレ出版)

英語の超人、変態、怪人、植田一三先生の、英検1級向け単語本である。この本は、(植田一三語彙本のお決まりなだが、)あまりに変態的なレベルになっているので、凡人はそもそもどうしようかと途方に暮れるしかないようなレイアウトになっている。(植田一三語彙本のお決まりなのだが、)とても学習者にやさしいページ構成とは言えない。(植田一三語彙本のお決まりなのだが、)発音記号もなければ、一語一語の訳語もついていない。植田一三語彙本は、読者にこう語りかける。「単語を思いつく限り列挙した。あとは、これ覚えたら超人になれるよ。」挫折したとしても、残念がることはない。あなたは変態ではなかったし、変態レベルの教材は肌に合わなかったということだけである。(2024/2/23)

『英語を英語で理解する 英英英単語 超上級編』(ジャパンタイムズ)

ジャパンタイムズの最近の教材は、内容と見た目がとにかく優れている。この単語集は、割とタイトルの通りで、開いてみてもタイトルから予想される以上のものはないのだが、それで十分すごいのである。単語のレベルは英検1級レベル以上といったところ。SVL 12000や『パス単英検1級』との重複語彙も多いが、それでも手に取る十分の価値がある。(2024/2/23)

『大学入試 無敵の英単語 PINNACLE 420』(アルク)

分厚い。そして見出し語数が少ない。そして読んでみると、すべてが「ちょうどいい」そんな単語である。C1レベルの難単語を収録した単語の中では唯一無二といっていい、大学入試をターゲットにしている。実際の入試には英検準1級レベルでもあまり見かけないレベルの単語でも、わりとよく登場する英単語というのがある。この単語帳は従来なかったその隙間を埋める最高の単語帳になっている。早稲田・慶応の入試には必携と言っても過言ではない。そして何より私が好きなのは、すべてのページから漂ってくる、「知的な良き英語」の香りである。(2023/2/23)

クリストファー・バーナード(2013)『「底力」シリーズ5 句動詞の底力 「空間発想」でわかる広がる英語の世界』プレイス

句動詞は何より、現代英語の語彙の少なくない部分を占める重要な分野である。しかし、曖昧に扱われることが多く、単語や文法のように学ばれることが少ない。句動詞の知識は英語力に本当に直結する。この本ではまず、句動詞とはなにか、そしてそれを支える理論は何かを紹介する。熟語やイディオムと違う、独立したジャンルとして句動詞を考えることは英語学習を一歩進める上で非常に大きな意味をもつ。(2024/7/15)

向江龍治『究極の英単語プレミアム Vol.1』(アルク)

上述のSVLを元にした『究極の英単語』(アルク)シリーズとは直接的な関係はない。中身もレイアウトも独自の路線を行く、孤高の難単語集というところである。私はある時期、この単語帳の900ほどの前例文を暗記し、瞬間英作文できるように練習したことがあった。難しいけど現代社会を扱うメディアでは頻繁に目にする表現を収録しており、他に類のない単語帳として貴重である。(2024/2/23)

向江龍治『究極の英単語プレミアム Vol.2』(アルク)

『プレミアム』の第2巻では、さらにマニアックな単語や最新世界事情に関する単語が多く収録されている。外来語由来の見た目も意味も見慣れない単語があり、実際この単語帳で覚えた単語にどこかで出会うと、それあだけでうれしくなってしまう。1巻と同じく、単語だけでなく句動詞や慣用句も収録されているのも重要な点である。(2024/2/23)

記事URLをコピーしました