言語学(習)全般に関する推薦書
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高田博行・田中牧郎・堀田隆一『言語の標準化を考える―日英独仏「対照言語史」の試み』大修館書店
複数言語の歴史を対照することで、共通点や相違点をあぶり出し、言語変化の観察に新たな視点を与えてくれる本である。多言語学習者にとってはご褒美のような本で、私なんかはんで面白くて仕方がない。各言語史の専門家が他の言語の記述に対してコメントを付けるという試みも面白い。本書は特に近代期における言語の「標準化」という軸を設定して議論をまとめている。近い関係にある西洋語をとってみても、発展の仕方は対照的であったり、東洋言語と比べるとまたその言語の性格に新たな視点が与えられたりするわけである。本書の続編(?)として雑誌『ことばと文字 18』(2025年、くろしお出版)においては「語彙と文字の近代化」というテーマが扱われている。こちらも非常に興味深い議論がなされている。(2026/6/12)