「ヴェアナーの法則」あるいはヴェルナーか、ヴェルネルか
グリムの法則は、印欧語がゲルマン語に至るまでに起きた子音変化を説明してくれます。「法則」という名が与えられているぐらいですので、それは自然科学の法則と同じくすべての事象に例外なく当てはまらなければなりません。しかし、グリムの法則には実は発表当初から重大な不備があることが知られていました。印欧語幹にグリムの法則を適用したときに、求められる子音が出力されない場面があったのです。
それを解決したのがデンマークの言語学者カール・ヴェアナーでした。その名も、「ヴェアナーの法則」です。それは言語史を勉強する学生の前に巨大な壁のように立ちはだかり、恐怖のどん底に突き落とすような、一見ムズカシそうな法則なのですが…。
今回はそんな「ヴェアナーの法則」についてわかりやすく説明していきましょう。
※「ヴェアナー」は「ヴェルネル」「ヴェルナー」などと表記されることもありますが、今回は清水(2012)に倣って「ヴェアナー」で統一します。
現代の「なんちゃって法則」から
ヴェアナーの法則は、後に述べる様々な事情によりやたら難しく法則という印象をもたれがちです。実際難しい部分があるのも確かです。そしてそれを知ったところで、言語学を修める人以外はあまり恩恵を受ける場面はありません。この点、十分に英語学習に生かすことが可能なグリムの法則とは違ってきます。しかし、それではこのサイトのコンセプトが破綻してしまいます。そこで、まずは身近な言語事象を検討することから始めます。そしてその謎を解き明かしながら、大昔に起きた音の変化へと話をつなげていきましょう。
【本節の問い】赤字の発音と、強勢の位置の関係はどのようになっているか。
英語
1. exercise/ks/ – exert/gz/
2. possible/s/ – possess/z/
[possess は、dessert などと並んで、<ss> の綴りを有声音の [z] で読む数少ない単語です。]
ドイツ語
3. Nerv/f/ – nervös/v/
[ドイツ語 Nerv (英 nerve) は「ネルフ」のように発音する。エヴァンゲリオンに出てくる組織名はここから。形容詞 nervÖs (英 nervous) は英語と違って、語末に強勢。]
この問いでは、強勢位置と子音の有声化に一定の規則が見られます。大文字を強勢母音、太字を有声子音で表すと次のようになります。
1. Exercise- exERt
2. pOssible – possEss
3. NERv – nervÖs
こうしてみると、強勢母音に続くときに子音が有声化しています。簡単に言うと、ヴェアナーの法則とは、大昔に起きたこれと同じような発音の変化についた名前です。次節で詳しく見ますが、とりあえずは、「強勢母音が先行しないとき、無声摩擦音が有声化する」現象だと思ってください。
次節以降で本物のヴェアナーの法則を扱いますが、とりあえず、exercise-exert の関係を説明するこの現象を、現代の「なんちゃってヴェアナーの法則」とでも呼んでおきます。
定義は割と簡単
【本節の目標】ヴェアナーの法則とは何かを理解する。
ヴェアナーの法則は様々に説明されるのですが、ここでは Ringe(2017: 122) をやや簡素化し、次のように定義してみます。
初期ゲルマン祖語の無声摩擦音が、
「有声音に挟まれている(あるいは母音の後で語末)」
かつ
「先行する音節に強勢がない」
ときに有声化する。
これで納得するのはなかなか難しいと思います。正直、ヴェアナーの法則はその定義からしていろいろとややこしく、概説書でも提示の仕方に違いが見られます。今回は、もう少し簡単に理解するために、上記を逆から再定義します。
無声摩擦音は、有声音間で有声化する。
ただし、アクセント音節が先行する場合は、この有声化は阻害される。
本記事で使う音素記号を定義しておきます。フォントの関係で、一部国際音声記号とずれているものがあります。
φ 無声両唇摩擦音
β 有声両唇摩擦音
x 無声軟口蓋摩擦音
γ 有声軟口蓋摩擦音
※グリムの法則で生じる無声摩擦音は、便宜上 p>f, k>h の字母で表記されることが多いのですが、今回は調音点を厳密にそろえるため、p>φ, k>x の表記を採用しています。その後 φ>f, x>h の変化が起きたとされています。
ヴェアナーの法則を解説していきましょう。
まず、語頭の子音はヴェアナーの法則の対象外です。
前回までの記事でグリムの法則を英語学習に生かしていく際、形態素の先頭文字だけを考えました。語頭音はヴェアナーの法則によるさらなる子音変化とは無縁で、純粋にグリムの法則の対応が保たれているからです。
一方、語中では、/φ, θ, x, s/ の4つの無声摩擦音はヴェアナーの法則により有声化し、有声摩擦音 /β, ð, γ, z/ になりました。ただし、直前にアクセントがある場合は、この変化は阻害されます。
前節の【問い】で、exercise-exert という単語のペアを見ました。exERt では 語中の /ks/ が有声化し [gz] の音になっていますが、Exercise ではアクセントの直後でこの有声化が阻害されていると考えると、大昔のヴェアナーの法則と重なり合うというわけです。
これはややこじつけのように大昔の音の変化であるヴェアナーの法則の枠組みを現代英語に無理矢理当てはめているに過ぎません。この現象を「英語史におけるヴェアナーの法則」と言ったり、英語で “Jespersen’s rule” と言ったりもしますが、実際のところ広く浸透した用語ではありません。やっぱり「なんちゃってヴェアナーの法則」なのです。
ヴェアナーの法則自体は、このように、実はシンプルな現象です。
では、なぜその理解が難しく感じられるのでしょうか。次節ではその原因を述べ、それに続く節で実際の具体例を検討します。
なにが難しくしているのか
初期ゲルマン語の摩擦音が関わる子音変化は、主に次の4つです。
- グリムの法則
- ヴェアナーの法則
- 脱摩擦音化
- ロータシズム
それぞれの結果、子音は次のように変わりました。

この表の2段階目(グリムの法則後)の時点で、初期ゲルマン語は4つの無声摩擦音を持っていてます。それが一様に(阻害条件が適用されなければ)有声化するのがヴェアナーの法則です。この変化のみをヴェアナーの法則とするなら、なんともシンプルな話です。
ただ、次のような事情でヴェアナーの法則はややこしいのです。
【要因1】どこまでをヴェアナーの法則に含めるかが概説書によって異なる。
【要因2】ヴェアナーの法則の結果生じた有声摩擦音は、古英語や古高ドイツ語では③④を経てさらに変化している。
【要因3】古英語では、さらにヴェアナーとは関係なく有声摩擦音が生じたり、有声閉鎖音が摩擦音化したり口蓋化したりで、混乱した様相を呈している。
要因1についてです。①から④の変化一つ一つはそれほど複雑な変化ではないのですが、それぞれの変化の作用域をどこまでにするかは統一されていません。実際には②~④までを含めて「ヴェアナーの法則」としたり、①と③を「グリムの法則」のように提示されることがあるのでややこしいのです。
実際、私もグリムの法則について簡単に記述する際、①と③を合わせた体系で提示することが多いです。一般の学習用としてはその方が何か都合がいいからです。
本記事では、ミニマルに上の表の②段階 /φ, θ, x, s/>/β, ð, γ, z/ のみをヴェアナーの法則と呼ぶことにします。
要因2については、次の4節と5節で解説していきます。4節では was-were の語形から「④ロータシズム」という音の変化を見ていきます。5節では英語の hundred と century という同族語を手がかりに、「③脱摩擦音化」という変化を考えましょう。
要因3については、6節で解説していきます。ヴェアナーの法則を解説する際に最も多く例に挙がる father, brother の関係を考えていきましょう。英語史において本来のヴェアナーの法則が実質観察不可能であることと、子音の変化は有名な法則以外にも多様なものがあることが見て取れるはずです。
was-were とヴェアナーの法則
【本節の目標】was と were は、なぜ異なる子音が現れるのかを理解する。
キーワード
印欧語の可動アクセント
ゲルマン語の第一音節アクセント
ロータシズム
exercise-exert の関係は、前節で見たように、実際のヴェアナーの法則ではなく、あくまで大まかな部分が同じ現象に過ぎませんでした。まったくもって「なんちゃってヴェアナーの法則」です。
本節では「なんちゃって」ではない、現代英語に見られる実際のヴェアナーの法則の(なけなしの)名残を探求しましょう。
※本節のゲルマン祖語の語形は、一般の学習者にわかりやすいよう、学術的な再建形から一部筆者が改変しています。
古英語期よりもずっとずっと古い初期ゲルマン祖語では、be動詞の過去形は、過去単数の *wes と、過去複数の *wesan のような語形がありました。語幹末の子音はどちらも [s] です。複数の方では、語尾の -an にアクセントがあり、ヴェアナーの法則を受けた結果 *wezAn ([s]>[z])のように発音されたと想定されます。(以下、大文字はアクセント母音。) 印欧語では、このようにアクセントの位置は自由に動く可動アクセントでした。初期ゲルマン語の時点ではまだこの性質は残っていたのです。
その後、ゲルマン祖語は「第一音節に強勢」というゲルマン語を特徴付けるアクセント移動を経験し、過去複数は *wEzan となります。ヴェアナーの法則の結果有声化した [z] は語頭アクセントになっても保存されます。
さらにその後「ロータシズム(rhotacism: R音化)」という変化で [z]>[r] となります。その結果、過去単数と過去複数で違う子音になりました。
語幹の子音は同じ音。大文字は強勢母音。子音[s]はグリムの法則とは無縁だが、グリムの法則はこの段階で起きている。
ヴェアナーの法則により、過去複数では有声音間で摩擦音が有声化。過去単数では、アクセント母音(1音節だけど)が先行するためこの変化は起きなかった。
ゲルマン語でアクセントが第1音節に固定される。もし最初からこの位置にアクセントがあったら、先行音節にアクセントがあるためヴェアナーの法則は阻害されていたはずである。そのため、このアクセント移動はヴェアナーの法則の後に起きたことがわかる。
ロータシズムの結果、ゲルマン祖語が分化した西ゲルマン語期には [z]>[r] の変化が起きる。そのため、古英語形は過去単数と過去複数で語幹の子音が異なる。
古英語で見られた子音を英語はそのまま現代までそのまま引き継ぐ。この点、war-waren となって単数にも[r]が侵食していったドイツ語とは対照的である。ただし、ドイツ語も過去分詞は gewesen と [s](実際には[z])を保っている。
- ロータシズムの名残が見られる単語
-
ヴェアナーの法則とロータシズムが組み合わさった変化をした単語のペアは、was-were 以外に次のようなものがあります。これは、かつての強勢位置によって子音が交代するため「子音字交替」(ドイツ語で grammatischer Wechsel)と呼ばれます。
lost – forlorn(棄てられた)
rise – rear
freeze – frieren
[ frieren はドイツ語で「凍る」の意味の単語。『葬送のフリーレン』のキャラクター名はこの単語から。]
hundred とヴェアナーの法則
【本節の目標】英単語のうち、ラテン語由来の century とゲルマン語由来の hundred のに見られる、グリムの法則とヴェアナーの法則両方の結果を理解する。
キーワード
脱擦音化
ラテン語で 100 は centum (>英語 century「100年」)で、英語の hundred と対応します。語幹のみに注目すると、cent– と hund– です。語頭の <c>と<h> はグリムの法則で説明ができます。こちらの記事の用語で言うと法則③《c-h関係》に当てはまります。
一方、cent- の語幹末 <t> は、「グリムの法則」を適用するなら、<th> になるはずですが、そうなっていません。ということは、これはグリムの法則の例外となるわけです。
ラテン語の cent にグリムの法則を当てはめたら、*hunθ のようなゲルマン語形が想定されます。語尾にアクセントがあるためその語末の *-θ はヴェアナーの法則を受けて、*hunθ > *hunð と有声化します。さらに、ゲルマン語では最終的に [ð]>[d] と脱摩擦音化することになりました。その結果、*hund– という [d] が現れ、こちらはゲルマン祖語以来、古英語を経て現代まで変わらずヴェアナーの法則の結果を今に伝えています。
印欧祖語 k’mtóm 「100」
↓★グリムの法則
ゲルマン語 hunθón
↓★ヴェアナーの法則
(hunða)
↓脱摩擦音化
hunda
↓
古英語以降 hundred
※説明の都合上、一般的な *þ による表記を、発音記号からイメージしやすい *θ に筆者が改めています。
※ 印欧語 m はソナントで音節を形成する。 アクセントは語尾 -óm にあり、ヴェアナーの法則の後、第1音節に移動した。(前節の were の形成過程と同じ。)
※ 英語の hundred の後半部 -red は「数える」という意味の語(>reckon)の一部を付け加えたもの。
brother, father とヴェアナーの法則
【本節の目標】brother と father の両方に含まれる <th> は、多様な変化を被ってきたことを理解する。
一般的に、ヴェアナーの法則を説明する際は、brother と father という単語の違いが引き合いに出されることが多いです。印欧語からゲルマン語の変化は次のようなものだと想定されます。
【ヴェアナーの法則なし】
印欧語 *bhráter-「兄弟」
↓ ★グリムの法則
*βróθer-
【ヴェアナーの法則あり】
印欧語 *pətér-「父親」
↓ ★グリムの法則
*faθér-
↓ ★ヴェアナーの法則
*faðér-
↓ アクセント固定
*fáðer-
※説明の都合上、一般的な *b, *þ, *d による表記を、発音記号からイメージしやすい *β *θ, *ð に筆者が改めています。
brother系統では、印欧語のアクセントは第1音節にあります。グリムの法則を素直に適用し、ゲルマン祖語の時点で *βróθer- という語形が想定されます。直前の音節にアクセントがあるので、無声摩擦音θに対してヴェアナーの法則は阻害されます。
一方、father系統では、印欧語のアクセントは第2音節にありました。そのため、グリムの法則の出力 *θ に対してヴェアナーの法則が適用され、有声音 *ð となります。
ヴェアナーの功績は、ギリシャ語やサンスクリット語のアクセントから印欧語のアクセントを予想し、それと子音有声化の条件を結びつけた点にあります。そうすることで、「グリム」→「ヴェアナー」→「ゲルマン語の第一音節アクセント固定」という変化が、この順番で段階を踏んできたことが極めて整然と理論的に説明できるのです。
ヴェアナーの法則そのものを理解するなら、ゲルマン祖語のこの段階までをしっかりと理解するのが最優先です。ゴート語にはこの段階の音がしっかり残った形で文献に伝わっています。
これ以降のゲルマン諸語、例えば英語の歴史の中ではヴェアナーの法則はさらなる変化を受け、実態を観察することはほぼ不可能になっていきます。
英語史の時代に入ってくると、ゲルマン祖語段階の *βróθer-, *fáðer- はさらに変化していました。古英語の時点で、有声摩擦音の脱摩擦音化(5節の③)が起きているので、古英語形の綴りは次のようになります。
ゲルマン語 *βróθer-
↓
古英語 broþer
(brother)
ゲルマン語 *fáðer-
↓
古英語 fæder
ややこしいのは、古英語の時点で、有声音間の <þ> は [ð] となって有声化していました。つまり、ヴェアナーの法則適用外の brotherでも、結局古英語の段階で、別の理由から有声化が起きてしまっているのです。そのため、古英語形ではヴェアナーの法則の実態はもはや観察できません。古英語の broþer はそのまま現代語 brother に引き次がれ、発音もほとんど変化していません。
一方 father の歴史はさらに複雑です。ヴェアナーの法則とその後の脱摩擦音化を経て、古英語形は、fæder と相成りました。しかし、こちらは中英語期にまたまた「再」摩擦音化し [d]>[ð] の変化を受け、現代語 father へと落ち着いたのです。つまり、ファーザーの歴史は印欧語からたどると次のようになるのです。
*pətér- (印欧語)
↓★グリムの法則
*faθér-
↓★ヴェアナーの法則
*faðér-
↓ ゲルマン語アクセント固定
*fáðer- (後期ゲルマン祖語)
↓ 脱摩擦音化
fæder (古英語)
↓ 摩擦音化
father (中英語以降)
father の単語史において、古英語の時点でヴェアナーの法則の出力 <ð> は失われているのに、中世にまったく別の事情でそれを再獲得したわけです。一見すると現代語 father はヴェアナーの法則の出力 [ð] を見事にとどめているように見えますが、実際には二転三転した変化の結果だということがわかります。
まとめと言語学史的補足
グリムの法則《系統1摩擦音化》とヴェアナーの法則とその後の脱摩擦音化をすべて合わせると、印欧語の /p, t, k/ はゲルマン語の /b, d, g/ と変化しました。
グリムの法則《系統3非帯気化》でも印欧語の /bh, dh, gh/ は最終的にゲルマン語の /b, d, g/ となったので、系統1は、ヴェアナーの法則適用により、系統3と合流したわけです。

このサイトの記事を読んできた方なら、英単語のうち、ヴェアナーの法則がうまく残っていたとしたら、ロマンス語語・ギリシャ語系の借用語の <p, t, k> が ゲルマン語由来の英単語で <b, d, g> に対応してくるのがわかるでしょう。century-hundred はその例の1つというわけです。
実際にヴェアナーの法則は現代英語の学習で顕著に目につく場面が少ないので、ややマニア向けな法則という感じがするのも仕方ないものです。
本記事では、一見難解に見えるヴェアナーの法則をできるだけかみ砕いて解説することを目標にやってみました。その規則自体はそれほど難解なわけでなく、法則そのものよりも、その他の事情が込み入っていることが理解できたでしょうか。
ウィリアム・ジョーンズ卿が印欧祖語の存在を予言してからというもの、19世紀の言語学者たちはその失われし言語を突き止めるべく、広大な言語の海へと飛び出していきました。偉大な成果を挙げたグリムが「第一次子音推移」を体系化したのもその成果の一つです。しかし、そこには father のような例外があったのです。
ヤーコプ・グリムも「グリムの法則」で説明できないこうした事例には気づいていたのですが、有効な説明を与えることができませんでした。半世紀もの間謎に包まれたこの例外を解き明かしたのが、デンマーク生まれの言語学者カール・ヴェアナーの1877年の論文「第一次子音推移の例外」だったのです。言語学者の Lehmann は、自身の著作(外部サイト)で、「ヴェアナーの論文は言語学における最も影響力を持った単一の著作であるかもしれない」と述べています。
アクセント位置と有声化の条件を結びつけ、祖語の変化にも複数の段階があったことを理論づけたヴェアナーの功績は非常に大きいものでした。これにより、すべての音変化は規則によって例外なく説明されなければいけないという印欧語学の共通認識が芽生えました。その気風は「音法則に例外無し」を掲げる青年文法学派という学者グループに受け継がれ、言語学を自然科学と同等の実証的な学問へと引き上げることになったのです。
現代語に化石のように見て取れるその変化の名残を見つけたら、大昔の言語変化と、近代の言語学という学問の発展に思いを馳せてみるのも、また乙なものかもしれません。
- 金子哲太 2023『ドイツ語古典文法入門』白水社
- 須澤通/井出万秀 2009『ドイツ語史 社会・文化・メディアを背景として』郁文堂
- 清水誠 2012『ゲルマン語入門』三省堂
- Ringe, Don, 2017, From Proto-Indo-European to Proto-Germanic: 2nd Ed. A Linguistic History of English: vol. 1, Oxford University Press
- Salmons, Joseph 2018, A History of German: 2nd Ed., Oxford University Press
印欧語からゲルマン語への音の変化シリーズ




